日本へ

1859年、ヘボンさん夫妻は日本、今の神奈川県に到着しました。4月にアメリカを発ち、10月に着いたのですから半年近くもかかったことになります。

当時の日本はまだ江戸時代。チョンマゲに日本刀姿という時代です。

5年もの間アジアを渡り歩いていたヘボンさんでしたが、日本という国はとても個性的な国に映ったようです。

長い間鎖国によって外国の情報とは切り離されていた日本人は、とても好奇心が強く、海外の知識を得ようという知的好奇心の強い人々だと手紙に書いています。

一方、裸に近い姿の駕篭かきや人足、昼間から酒を飲んでいる酔っ払いなど、ヘボンさんのような西欧人、真面目なクリスチャンの感覚からすると目を覆いたくなるようなことも多かったようです。

しかしヘボンさんにとって日本の一番の問題はキリスト教が禁止されていたことでしょう。何しろ2人はキリスト教を広めるために日本へ来たのですから。

当時キリシタン禁制の時代で、見つかれば残酷な方法で処刑される時代だったのです。

またキリスト教がどうということではなく、外国人というだけで危険な時代でした。攘夷(=外国人・外敵を日本へ入れるな)という思想をもつ日本人も多く、外国人というだけで、襲われ、殺されかねない時代でもあったのです。

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